南吉の幼年時代


〔4才〕 南吉の実母りゑが亡くなりました。父は、仕事でよく家をあけ、 南吉は家のまわりいるカタツムリや虫たちを友達にして育ちました。 母の愛_4才
〔5才〕 新しい母志んがきました。
まもなく弟の益吉が生まれました。
益吉をあやす新しい母を見るたびに南吉の胸はさみしさでいっぱいになり亡くなった母を思い出すのでした。
母の愛_5才
〔8才〕 常夜灯の下で遊んでいると母が、よびにきました。
「うわぁい。どこに行くの?」
しかし、家を出たときにいっしょにきたのは、知らないおじさんでした。
「おじさん、これからどこに行くの?」
だんだん心配になって聞こうと思ったけれど、なぜか声がでてきません。
南吉がつれていかれたのはとなり村に1人で住むあばあさんの家でした。
あばあさんとの2人ぐらしはとてもさみしく、南吉は、新しい生活に慣れることができませんでした。
このころ、南吉のさみしさは、ひとりぼっちの
「ごんぎつね」のすがたにえがかえています。
母の愛_8才
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