第1童話集「おぢいさんのランプ」


hyoshi_r.JPG (15266 バイト) 昭和17年10月に、第1童話集「おぢいさんのランプ」が出版されました。この中には、「おぢいさんのランプ」をはじめ、「川・嘘(うそ)・ごんごろ鐘(がね)・久助君の話・うた時計・貧乏な少年の話」がおさめられていました。
 南吉は、この本の後書き中で、次のように述べています。
「読み出して、むつかしいなと思っても、おっぽり出さないで、お母さんかお姉さんかお兄さんに読んでいただいてなりとも、ともかく終わりまで話を聞いてください。最後まで読んでいけば、君たちは、こんな話きいてそんしちゃった、とは、きっといわないだろうと思います。ひょっとすると、三月もたってから、もういっぺん読んでみようという気が、起きてくるかもしれません。そうだといいのだがな、と私はひそかに思っています。」